お遍路さん~祈りの旅で無心になる~ - 2016.06.08 Wed
特別に信心深いわけではありません。
幼い頃に父を亡くし
実家の菩提寺が高野山・真言宗だったので
般若心経(お経)には少し馴染みがあったくらいで。
今は毎日、当たり前のように
お仏壇に向かって手を合わせる生活をしているけれど…
お寺さんとの関わり自体は法事やお墓参りくらいで
ごくごく普通。
そんなんだから
なんでお遍路さんなの?とか
そもそもお遍路さんってなに?と聞かれたら
理路整然と説明こそできないけれど…
それが日常から少し離れて
大切な人を想って無心で祈る意味をもっていること
(それは供養だったり、願掛けだったり様々ね)
自分自身の内面とじっくり向き合う時間になること
そんな意味がある行いであろうことは
なんだろう、本能的に知っていて。

もちろん、行く先々で出会う
素晴らしい風景にも、ちゃんと目を向けて
大きく深呼吸して、心をほどくことも忘れずに…
考えたいことは山ほどある今
そんな時間を過ごしたいと切に願いました。
お四国88か所、お遍路さんの巡拝の道は…

言わずと知れたお大師様(=弘法大師/空海)が
修行された道をたどるものです。
旅の間は『同行二人』と言って
お大師様が一緒に歩いてくださると言われています。
私は勝手にダンナさんと3人で!と
ルールを変えていたけれど…(笑)
中には驚くほど山深い場所に建つ
お寺さんも多くて…
その1つ1つに長い歴史や言い伝え
様々なお大師様の伝説や武勇伝があり

その愛のある物語の数々にも
素直に心打たれたりします、はい。
お寺さんに着くと
一礼して山門をくぐり、水場でお清めをします。

こんな風に紫陽花をあしらって下さってるお寺さんも。
お心配りがとても素敵で、それだけでキュンと。
それから
本堂に向かい、ロウソクを灯し、お線香をたむけ
納め札を納め、お賽銭を入れて…

ご真言と般若心経をみんなで唱えます。
合掌礼拝。
これをお大師堂でももう一度。
合掌礼拝。

清々しい空気の中で、無心で手を合わせている時…
優しい風がふ~っと吹き抜けるだけで
ジ~ンと胸が熱くなるような
そんな瞬間が何度もありました。
心が洗われるってこんな感じかも…って思いました。

そんな”あいのり”お遍路でも
毎日毎日、かなりのアップダウンを歩きます。
ヒーヒー言いながら登るような
修行感のある(?)山道も。
お参りの始めの頃は、緊張もあったのか
『こんなに大変な所作を、88か所もできるのかしら…(汗)』
って、正直思いましたが

先のこと(遠く感じるゴール)を考えると
ちょっとシンドクなっちゃうから…
1つ1つのお寺さんとの出会いや車窓からの風景、
今日1日、いや、今のこの瞬間を大切に過ごそうって思い至り
そしたらふっと心が軽くなって。
あ…。
これって
人生に似てるなぁと思ったのは何日目の事だったか。

先の事なんか考えても考えても仕方ないじゃん。
1日1日、自然の流れに身を任せる。
無理はしない。心のおもむくまま。私らしく。
ちっちゃな…でも、とても大切な私の”悟り”。
お遍路さん、恐るべし。
そうゆうわけで
一生懸命歩いて、一生懸命に祈って…
連日、お顔が真っ赤になりながらいい汗かいて
自然と無心になって頑張りました(笑)

お天気が良過ぎて(さすが晴れ女…w)
鼻の皮がぺロッとむけたのは大誤算だったけど( ̄▽ ̄)
これも、おぉ~ひと皮むけたねって事で
ヨシとしようか。
あれ?ワタシ上手いこと言った…?(笑)
そんなことは置いといて(汗)まだまだ書きたい事あります。
お遍路レポ、よかったらもう少しお付き合い下さい。
Keko
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