お1人様★上高地ハイキング~後編~ - 2011.08.06 Sat
歩いている最中に
チラリとでも眺められれば嬉しいなぁ~と思っていた穂高連邦の絶景を
梓川の清流越しにのんびり眺めながら
美味しいおにぎりを頬張るとゆう優雅な時間を過ごし・・・
『さて、行きますか!』と言葉に出してから立ち上がり(笑)
今度は右手に梓川を見て明神池を目指してスタート。


河童橋からほんの数分進んだだけなのに
あたりは静寂の森に包まれ
聞こえてくるのは小鳥のさえずりだけ。あぁ~キモチいい!
とても歩きやすく整備された遊歩道ではあるけれど
大切な自然の樹木を守り
心無いハイカーが無遠慮に森へ分け入らない様に
工夫して作られているのがわかって
尽力している方に頭が下がります。感謝、感謝。
そんなわけで、右に左にウネウネと曲がる木道も
その先の風景が楽しみで、走り出したくなるほどワクワクしますが(笑)
先が長いのでペースを守りつつ(汗)トコトコと(そしてニコニコと)進みます。


ほどなくして岳沢口湿原に入り
木道が分岐したので光が射す方へ進んでみると・・・


目の前に広がるあまりの美しい風景に思わず
『うわ~!!な、な、なんなのここ???』と
声を上げてしまった風景に出会いました(感涙)
川の向こうの六百山がくっきりと映りこむ水面の輝き。
低いところをゆらゆらと漂うオーガンジーのような白い朝もや。
それを優しく照らす朝の光がキラキラキラキラ。
なんだかもう本当に素晴らしくて。
1人水辺に佇み、感嘆の声をあげていたら←怪しい。
いつの間にか若者グループに追いつかれていたので(笑)
思わず『ココ、素晴らしいですね~!』と話しかけちゃいました。
だって、誰かと分かち合いたい気分だったんですもの。
お互いに記念写真を撮り合ってから
『どうぞ気をつけて』『ありがとう、皆さんも楽しい1日を!!』
とお別れ。一足先に先を急ぎます。
(ちなみにこの場所は、今回の上高地でワタシの中のベスト1でした♪)
ここからは、多少のアップダウンも入ってきて
木漏れ日の森を抜け、透き通った清流を渡り、
楽しいトレイルが続きます。




早足のベテランハイカーにはどうぞどうぞと先を譲り
無理をせずにマイペースで歩みを進めつつ
大きな樹の下でポカンと口を開けて真上を見上げてみたり(笑)
立ち止まって水分補給したり。
深い森の中で1人ポツンといる時に
その一帯はニホンザルの群れに出会うことがあるんだった!と思い出し
急に怖くなって、早足のベテランハイカーに根性でくっついて歩いてみたり(笑)
それでも、手の届きそうな木道のすぐ脇に
サラサラと美しい流れを見つけると、ワァ~!っと
うっとり立ち止まってしまいます。
穂高の雪解け水が梓川へ流れ込んでいるのだそう。だからどこまでも透明!


少しハイペースで歩いて、息が切れてきた頃(汗)
がんばれ、がんばれあと少し!と
いくつかのアップダウンを超えると、ご褒美のこの光景。

梓川沿いを行けば、あと少しで明神到着!
まずは旅の無事を祈って穂高神社奥宮にお参り。
鳥居と森が一体化してます・・・。

お参りを済ませて、奥宮の奥にある明神池へ。
まずは一の池。


そして二の池。


こちらの方が一の池より面積は小さいと思うのですが
バックの明神岳の岩肌とのコントラストと
日本庭園のような美しさがすご~く好き。
明神池。神様がいる池・・・とゆうだけで
なぜか『銀のオノ、金のオノ』の童話を思い出した・・・(笑)
44歳。これからも正直に生きていきます!とかなんとか。
さぁ、ずいぶん歩いたので休憩していきましょ。二ヒヒ。


二ヒヒの理由はこれ(笑)
ここらで育った岩魚の塩焼き。ナント焼く直前にさばいてるんですって。
囲炉裏で焼き上げた岩魚はふっくら香ばしくて美味し!
イワナが泳ぐ様子を眺めながら(複雑な気分?)
頭からしっぽまで残さずに、ハフハフ頬張っていたら
それを見たハイカーが次から次に注文していて可笑しかった(笑)←サクラ体質(爆)
この時点で午前9時半。
岩魚の塩分+美味しい湧き水もご馳走になって、パワー充電完了!
嘉門次小屋を後にします。
明神岳を臨む、絶景の明神橋を渡り・・・

今度は梓川左岸道を河童橋方面へ戻ります。
↑↑この写真を仕事の研修中だったユミちゃんに
『上高地なう!』とメールしたら『アンタ、ケンカうってんの?』と返事が来ました・・・(苦笑)
本当は明神の先の徳沢までチャレンジしたかったのですが・・・
ワタシが見たかったニリンソウが咲き乱れる風景は春の景色と知り
今回はここで折り返します。
初めての上高地で欲張ってはいけません。楽しみは次回に、ね!
とかなんとか言って・・・
実は予想通り、この時点でけっこう足にキテイマス(苦笑)


左岸道の始まりはこんな白い砂利の道。
梓川の護岸まで白い砂が広がるこのあたりは下白沢の押し出し。
滑らないように一歩一歩。
2歳か3歳くらいの小さな男の子と若いお父さんが
手を繋いで一生懸命歩いていた。
『たくさん歩いてエライね~!』と話しかけたら
真っ赤なほっぺのボクがコクンとうなずいて、めちゃくちゃかわいかった!
思わず背後からパチリ★
おばちゃんだって負けないぞぉ~!と心の中で叫び(笑)
うっそうとした森の中をグングンと進みます。
右岸道に比べてアップダウンは少ないものの
眺望が広がるようなシーンが少ないコースなので
どこまでも続く山笹の海を見つめたり
小さな花や水辺に歩み寄っては呼吸を整えて。




河童橋が近づくにつれ
だんだんと向こうからやって来るハイカーの数が増えてきて
「山のごあいさつ」が少々大変になってきた・・・(笑)
が、しかし!
そんなこともあって、すっかり油断していたその時
トレイルを横切る薄茶色の動物・・・んんぉ?!サ、サル??

『!!!』と、固まるワタシをよそに
怖がる様子も見せず、ほんの1メートル先を通過(大汗)
しかも赤ちゃん猿を抱いています。

カワイイ。でもコワイ・・・(笑)
そして、ほどなくして再び河童橋に到着!ただいま~!

早朝の雰囲気とは一変、
吊り橋が重そうなほど観光客がたくさんデス・・・(汗)
「お疲れソフトクリーム」を購入すると
梓川を望む人気のないベンチまで猛ダッシュ(笑)

時計を見ると午前10時40分。
ほぼ予定通りで歩けたことに、グッジョブ自分!と言いたい気分♪
ところで。
呑気にソフトクリームを味わいながら、対岸を見てビックリ(T_T)
ニホンザルの群れが、観光客でごった返すお土産物屋さんの前や
遊歩道に出没しているではありませんか(驚)
理由はあえて書きませんが、これは本当に嘆かわしく残念無念。
さっき出会ったおサルの親子が、ワタシに対して
まったくもって無警戒だった理由がわかりました・・・グスン(涙)
さぁ気を取り直して!
上高地滞在の残り時間もムダなく過ごしますよ~。
河童橋をサクッと渡り、
朝とは反対側のコースを大正池方面へ20分ほど戻ります。


途中、日本アルプスの父と呼ばれるウェストン氏の記念碑にごあいさつ。
この頃には太陽がずいぶん高くなって、気がつけば全身汗だくだし・・・(+_+)
とくれば(?)はずせないのは天然温泉でしょう(笑)

な~んてね。
上高地には天然温泉が湧くホテルは2ヶ所しかないと聞いて
外来入浴可能な時間に合わせてハイキング計画を立てた
温泉バカはこのワタシです・・・(爆)
その1つ、上高地清水屋ホテルさんにお邪魔しました、ワ~イ。
あたりの柔らかい熱めのお湯と、冷たい湧き水のシャワーで
疲れた足をマッサージしながら・・・露天風呂を堪能。
文句ナシ!最高で~す!!!(笑)
さっぱりと汗を流し、着替えも済ませ
もう少しだけ歩きましょうか。
目指すは日本の山岳リゾートのさきがけ、上高地帝国ホテル。ワオッ^m^


カラマツ林の中にかわいいホテルがありました!
宿泊はちょっと無理だけどね・・・
ホテルメイドのケーキセットなら射程圏内(笑)
フレッシュなブルーベリーがたっぷりのった季節限定のケーキをパクリ!幸せ~♪
大きなマントルピースのあるラウンジに腰かけて
夜明け前からの冒険時間を振り返って、1人ニマニマ贅沢な時間。
窓の外にはお天気雨がハラハラと降っています。
墨絵のような大正池を見たのは夢?つか、上高地に来たのが夢??(笑)
あぁ~楽しかったなぁ。本当に楽しかった。
今度はダンナさんと2人で来よう。
ニリンソウが咲く季節に。
帰りのバスが出るまで
もう少し、もう少しだけ、森を濡らすお天気雨を眺めていようと思います(^-^)
Keko
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★ご訪問に心から感謝!ありがとうございました~★
● COMMENT ●
【Misaキング~!】
夏休みボケ。つつしんで認めます(笑)
憧れの上高地。
乗鞍、安曇野、穂高、黒部、高山、周辺には旅しているのに
チャンスが無くて行ってなかった上高地。
夏休み、歩きたいけど、暑さの中を歩きたくないワガママから
『あっ!』と思いつき、1週間後(プラス1日・・・爆)には
バスに乗っていました(^-^)
いや~想像以上に良かったよ。
日本にも、こんな素晴らしい風景があるんだな~って
誇りに感じるほど、感動して帰ってきました!
岩魚。ビールを我慢したところを誉めて欲しい(笑)
※標高1500メートル。念のため(?)控えました。エライ?
> 上高地はアコガレの場所なんです。
そうだったの!アコガレがたくさんで大変だ~(笑)
ワタシが歩いたエリアは、アップダウンの少ない初心者向けのトレイル。
山ガールのMisaキングには物足りないと思うけど
その美しさはグッとくることうけあい!
もっと奥の方へ穂高へ登る人達の玄関口もあり
それを思わせる重装備の一団には道を譲りました!
春、秋、季節を変えてまた行ってみたいです(*^^*)
keko
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朝もやに包まれた幻想的な池の風景・・・
穂高を紅色に染める太陽の光・・・
刻々と変わって行く色、梓川源流の流れ、夏の緑・・・
岩魚、ケーキ・・・
そして温泉!! ←これ、ヒジョーにkekoさんらしい!(^m^)
素晴らしい旅をされましたねーー!
写真から、澄んだ空気や川のせせらぎの音が伝わって来るようです。
もうもう、深呼吸したくなっちゃう。(笑)
上高地はアコガレの場所なんです。
kekoさんのレポを拝見して、一緒に歩いているようなわくわくした気持ちになり、
とてもシアワセな時間を過ごすことが出来ました。
おかえりなさい。ありがとう。(^^)